Skip navigation
   
 
moto1proR6

トライアル世界選手権、トライアルプロモーション、レアルエキップ

河合紀之氏は言う。
「モータースポーツが次世代に残っていってほしいんです」
「そしてできるならば、僕ら世代が体験したようにトップクラスのライダーが金銭的に、もう少し幸せになってほしい。彼らがプロとして生きていける環境を少しでも作っていけたらいいなと思っています」

河合紀之、1963年生まれ。16歳でトライアルを始め、26歳で渡欧し世界戦に挑戦。最高位は全日本ランキング10位、世界戦30位。帰国後はイベント会社、ヤマハ発動機株式会社、等を経験し、トライアルプロモーションを設立。トライアルというスポーツをイベント会場等でパフォーマンスとして見せる。トライアルという競技を商品化し、同時にスポーツとしてのPRも行う。その後、ヤマハセロー225を誰でも乗れるエンデューロマシンとしてリメイクしたバイクをレアルエキップブランドで発売。大ヒット。このヒットによって、レアルエキップというブランドと河合紀之という名前をオフロード界に強く印象づけた。

そして2004年、MOTO1 proクラスのトップライダーであるJawsこと増田智義選手に誘われ、スーパーモタードの世界に興味を持つ。



▲写真右上)チーム レアルエキップのエンデューロライダー近藤有介選手。レアルエキップ YZ125に乗る。他にも石井正美選手、星野恭平選手、内山泰臣選手、などが在籍している。日本のエンデューロスポーツを牽引するライダーばかりだ。 ▲写真右中)同チームのMOTO1ライダー#4金児隆太選手。現在はランキング3位(2011年Rd7終了時点)。間違いなく日本のモタードスポーツを牽引するライダーのひとり。 ▲写真右下)レアルエキップWR250SM。レアルエキップで販売するスーパーモタードコンプリートマシンだ。 ▲写真左)河合氏は今でもレースに参戦している。「やはりレースは楽しいんですよ、なかなかやめられないなぁ。笑」


自らライダーとして参加し、日本的モタードマシンを開発。

取材をしていて印象深い話があった。
「スーパーモタードが日本で始まったばかりの頃はマシンも走り方も、誰も、何もわからなかった。自分で模索するしかなかった。そのなかでレアルエキップさんは非常に大きな存在価値があった。モタードキングと呼ばれたJaws増田選手をライダーとして契約し、また河合さん自身もライダーとして参加し、その実践の経験からYZ-FやWR-Fベースモタードコンプリートマシンを生み、販売した。このマシンは当時モタードスポーツマシンの基準になっていたと思います」と答えてくれたのは当時を知るT氏。

「MOTO1初年度、その記念すべきRound1 Nagano/INAでmoto2クラスのマシンの1台のエンジンがかからなくなった。そのマシンは河合氏のレアルエキップがメインに扱うヤマハだったんですが、そのマシンのために自分のチームのマシンのパーツを外し交換、修理したことがあった。(河合氏はこのMOTO1 Round1の主催者でもあった)全日本とはいえ当時はまだ素人のサンデーレーサーも多く参加していたのですが、自分を含め、このことは実に心強かったです。"モタードスポーツをやるならレアルエキップ。何かあっても会場でサポートしてくれる"となったんです」K氏。

その後モタードスポーツの普及を目指し、Short Circuitという誰でも参加できるサンデーレースを企画、それが現在のReal1(レアル ワン)と進化していく。このReal1は全日本スーパーモタードMOTO1の下に位置し、モタードスポーツの入門レースにあたる。

MFJのランセンスを取ってMOTO1の地方選に参加するほどでもないが、サーキットをモタードバイクで走ってみたい、という人々を支えた。

その結果多くの人々がモタードバイクによるサーキット走行を楽しみ、モタードスポーツ文化の定着に貢献した。



moto1proR6

▲写真右上)MOTO1の主催や運営、競技委員長なども勤める。モタードスポーツ界からは信頼も厚い。
▲写真左下)2011年 moto1 pro class チャンピオンの#192佐合選手と。

 


MOTO1の主催、そして。


一方スーパーモタード全日本「MOTO1 All Stars」のレースも主催している。開幕戦となるRound1Aichi / Mihamaだ。Round2 Biwako、Round7 Kumamoto、のMOTO1 All Starsのレース運営も行っている。運営も含めるならMOTO1の3戦にかかわっている。

またレアル1では国際的な交流も始まっている。先日は台湾のトップライダーがレアル1に参加している。日本からはMOTO1のトップライダー達が出迎え、交流を深めた。

河合氏のかつて選手として全日本選手権や世界戦に参戦した経験がいろいろな形となっていきている。

 

 

モーターサイクルスポーツと、モタードスポーツ

河合氏は言う

? 僕の若い頃はバイク人気が高かったというのもあって、日本一でもない僕レベルでもそれなりにいい思いができた。なのに今はトップライダーでもプロになることは難しい時代です。メーカーが契約することも無くなったのも要因として大きいですよね、ですが、それはそれで仕方がないこと。それを悔やんでも意味がないように思います。なにか別の方法論でトップライダーがちゃんとメシが食っていけるようになったらいいと思っています。
MOTO1はそのきっかけになれるように考えています。参加するのも比較的敷居が低いし、また一般の方々が観るにおいてもアクロバティックな走りが面白い。レースになじみのうすい方々でも興味を持ちやすい特徴がある。

? 今考えているのは、アジア全体をひとつと考え、そのステージでこの新しいモタードスポーツをやったらどうか。ということです。
場を日本だけで考えるのではなく、バイクマーケットとしても元気のあるアジア全体で考えるということです。とくに東南アジアは大きな可能性があると感じています。まず一般の方々がバイクやモーターサイクルスポーツが大好きという点。またロードレースで実証されていますようにライダーとしても才能豊かな人材も多く、高いレベルのパフォーマンスが期待できます。日本のライダーもアジア全体をお客様とすることで、マーケットが大きくなり、収入も増える可能性が出てきます。1億のマーケットより1000億のマーケットの方が、プロに支払われるギャランティは高くなるのは当然の理屈です。
この春いろいろな国でスーパーモト(アジアではこの名前で呼ばれる)選手権を見てきました。アジア選手権にも#101佐々木選手とともに行ってきました。スーパーモトはまだ始まったばかりという国が多いですが、非常にレベルは高いです。モトクロス選手が参加している場合が多いのですが、練習走行、予選、決勝とその2日間程度の短い時間の間でも、どんどんとスーパーモトに必要なテクニックを身につけていくのです。ライダーが成長していく様を観る事ができるのは大きな幸せでもあるのですが、それ以上に大きな可能性を感じました。

? しかしそれもこれも日本ではMOTO1がベースになります。MOTO1が盛り上がることが重要になってきます。今MOTO1に必要なのは、主催者が団結しひとつの施策を徹底して行う事ではないかと思っています。このMOTO1 web siteも非常に重要だと考えています。



moto1proR6

▲レアル1はモタードスポーツの入門的なイベント型レース。誰もが気軽に参加できるのが特徴だ。ライセンスも必要なく、各参加者のレベルにあわせて楽しめるように工夫されている。全国で開催され、各地域ごとにポイント制でチャンピオンも決定される。ここからMOTO1のライダーも生まれ、MOTO1を下支えする。 ▲初めてサーキット走行を体験する人のための体験走行なども行われている。もちろん女性も走行可能。講師は金児隆太選手や三苫進選手などのMOTO1のトップライダー達が勤める。

 



▲写真上)FIMアジア代表 マッキー氏。アジアのモタードレースの国際化について河合氏と熱く語り合う。 ▲写真中)FIMアジア代表 マッキー氏、そしてアジア各国のフェデレーション代表らと記念写真。 ▲写真下)「モータースポーツが次世代に残ってほしいですね。そのために今はできることをやってきます。良いと思ったら躊躇せずにとにかく前に進みます。それができるのがMOTO1の良いことろですから。」