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パッシングが難しいスポーツランドSUGO

まずはスポーツランドSUGOのコース説明から。
コースの大きな特徴としては、Rの小さなコーナーが続くコンパクトなコースデザイン、コース幅が狭いためパッシングが難しい、の2つがあげられる。レース前の雨のため土がぬかるみ走行困難と判断し、ダートセクションは当日短く変更された。エリア戦(地方戦)も同じコースを走ることから安全性を考慮した結果の判断とのことだ。

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▲スタート直後の2コーナーで起きたクラッシュシーン。?#5三苫選手は転倒。?#2Jaws選手はコースアウト(このまま斜面を上り、ターンし3コーナーに戻る)。?#11大塚選手はこのあとフロントからスリップダウンし、そのマシンが#10谷田部選手のリアタイヤをはじく。?#10谷田部選手はコースアウトしクラッシュパッドに激突した。



#1Yassyと#192佐合、SAMURAIの戦い。

#1Yassy(Agip Husqvarna RACING WORLD with CP sports)と#192佐合(AKB racing & Saai racing)の激しい戦いとなった。それはまるで侍が真剣で立ちあうような、そんな熾烈な戦いだった。

 

ポールポジションから好スタートを決め、ホールショットを奪った#192佐合。タイムアタックから予選ヒートともに#1Yassy松本、#2Jaws増田(Jaws Racing YAMAHA YAMAHA + レアルエキップ)、#3Ikki森田(SRF SPORT & Highsidejunkies)らライバル達を寄せ付けない絶好調ぶり。決勝もこのまま#192佐合の逃げ切りかと思わせた。が、違った。Yassyこと#1松本が予選ヒートまでは追う事すら難しかったその#192佐合の背中に張り付いた。

 

接触しそうなほどの接戦となった2人は、3位以下を引き離すハイペース。その3番手についた#4リュータ(チームレアルエキップHusqvarna)も、大きくはなされないことで精一杯の様子。当初トップ争いの一人と見られていた地元#3Ikkiは集団に飲み込まれ、ヤマハ*#2Jawsは2コーナーのクラッシュ**の影響で順位を落としていた。

 

#192佐合選手はここで勝てばチャンピオンが決定する。このSUGOでチャンピオンを決め、次戦の地元Kumamotoラウンドに帰りたいsところ。一方、#1Yassy選手はなんとしても勝たなければいけない。

 

2人は2006年からのライバルだ。06年最終戦、ほぼ決定していた佐合選手のチャンピオンを、劇的な逆転勝利でYassyが奪いとる。ここから2人のライバル関係は始まった。幾多の戦いが行われお互いその走りは何もかも知っている。そして今年、#192佐合選手が3勝1敗と大きく勝ち越している。

 

このコースは小さなRのコーナーが連続し、常にコーナリングを繰り返さなければならずライダーは休む間が無い。またコース幅が非常に狭いため、横に並ぶラインが無くパッシングが非常に難しい。追いついても追いぬくことが困難というのがこのSUGOだ。が、その「非常に難しい」をやってのけるのがトップアスリートなのかもしれない。

 

終盤。トップ2人の、真剣による鍔ぜり合いは続いている。わずかなミスが決定的な結果を生む。トップで逃げる#192佐合。タイヤが接触しそうなほどの差でプッシュし続ける#1松本。

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(写真・上から)▲▲▲▲#192佐合選手は基本的にはリヤタイヤの旋回力を使うライディング。極力スライドは使わない。日本のターマックはミューが高くグリップするためだ。リヤのスウィングアームはカットされている。 ▲▲▲#4はリュータ金児選手。ダートセクションが泥と化し非常に難しいコンデション。その中モトクロスI-A出身のライダーを抑えタイムアタックでも3番手タイムをたたき出す。3位表彰台に立つ。 ▲▲#3Ikki森田選手はSUGOの地元、仙台出身。公式練習ではトップタイムをたたき出し期待された。結果は表彰台にわずかにとどかず4位。 ▲#2Jaws増田と言えばヤマハ。コースアウトが影響し上位争いに絡めず。しかし下位からの追い上げは観客をわかせた。

 


わずかなミス。

残りあと3Lapというその4コーナーで#192佐合のラインが乱れた。インに開いたそのわずかな隙間に#1松本は刀で切り裂くようにマシンを入れた。一瞬の出来事だった。

 

トップが#1Yassyに代わる。今度は#192佐合が追う側だ。猛烈なアタックをしかける佐合。得意なダートで、その出口で、3コーナーから4コーナーにかけて、土が広がりグリップの悪くなったコーナーで、アタックを繰り返す。が、#1松本はひたすら前に前にとマシンを走らせ、トップを守る。

 

最終コーナーを立ち上がり最初にチェッカーを受けたのは#1Yassy。2位は#192佐合。まれに見る激しい戦いとなった。3位に入ったのは#4リュータ金児。

 

「1コーナーの侵入から佐合さんのラインがわずかに乱れていたので、もしかすると、と思っていたんです。そういう意味では狙っていたと言うのかもしれません。勝てて本当にうれしいです。応援し、支えていただいているみなさん、チームのみなさん、ありがとうございました。こうやって走れるのはみなさんのおかげです。ありがとうございました!」#1Yassy松本。

 

#192佐合3勝、#1Yassy2勝。この2人のチャンピオン争いは続く。次戦は佐合選手の地元Kumamotoラウンドです。

 

 

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1/#1 Yassy 松本 / Husqvarna SM450RR / Agip Husqvarna RACING WORLD with CP sports
2/ #192 佐合 潔/ Honda CRF450R / AKB racing & SAAI racing
3/ #4 リュータ金児 / Husqvarna SM450RR / チームレアルエキップ Husqvarna
4/ #3 Ikki 森田 / Suzuki RMZ450 / SRF SPORT & Highsidejunkies
5/ #2 Jaws 増田 / Yamaha YZ450F / Jaws Racing YAMAHA + レアルエキップ
6/ #6 池田孝宏 / KTM 350SX-F / KTMうず潮レーシング福山


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▲#2 Jaws - MOTO1に創設期から参加し作り上げてきたのがこのJaws増田選手。ヤマハYZF系の4stモトクロッサーの開発ライダーでも知られる。 ▲#192 Saai - 言わずと知れた佐合選手。ホンダCRFの顔だ。その強さはアメリカAMAでも証明されている。スポット参戦ながら2009年AMAランキング9位。 ▲#5 Mitoma - 2コーナーでクラッシュ&コーアウト。残念なレースとなった。 ▲#3 Ikki - 森田一輝選手は今年の東北地震で被災等の影響から前半戦に参戦できず。このRd.6 SUGOが実質2戦目となった。Suzuki RMZを駆る。 ▲#1 Yassy - 劇的な逆転劇で勝利した#1Yassy松本。ハスクバーナに2勝目をもたらした。 ▲#11 Ohtsuka - 大塚選手はKTM 350SX-Fを駆る。今回はいいとこなし。同じマシンに乗るチームメイトの#6池田が6位入賞した。

 

 


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▲今年からAll Starsを走る#51五十住(イゾズミ)選手。ポールtoフィニッシュで今季2勝目をあげた。



#51五十住が2勝目、新世代が台頭。

ポールポジションからスタートした#51五十住がホールショットを奪い、そのまま逃げ切り2勝目をあげた。混戦が予想されたが、#51五十住(C.G.PHANTOM with TRW)の圧倒的強さが目立つレースとなった。2位には#77金子(MS五郎RACING)が入る。#77金子は終盤ベストラップを出しトップ#51五十住に追いつき、得意のダートセクション等でアタックするが一歩届かなかった。3位には#24橋口( D-GARAGE & BRAINS +MY Techno)が入った。「次は勝ちます。地元九州ですから。はい、負けたらボーズになります!全力で頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と予告するのは#24橋口選手。
 また、"8耐"のあのTV番組のチームで第1ライダーを勤めた#56中木選手(TEAMテクニクス ナイトロン)も5位に食い込んだ。
 今回活躍した#51五十住選手に#77金子選手は今年からAll Starsに参戦のライダー。MOTO1で育った新しい世代が生まれ始めていることをうかがわせた。

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(写真・上から)▲▲▲#77金子選手は2位。金子選手も今年からAll Starsを走る。レース終盤#51五十住選手を追いつめるが、時間切れ。 ▲▲3位に入った#24橋口選手「次のクマモトラウンドは勝ちます!」と宣言。 ▲コカコーラゼロ 鈴鹿8時間耐久で、テレビ番組にもなったあのチームの第1ライダーを勤めた#56中木選手。ロードレースライダーだ。5位入賞。



moto2 class result

1/ #51 五十住洋佑 / Honda CRF250R / C.G.PHANTOM with TRW
2/ #77 金子和之 / Honda CRF250R / MS五郎RACING
3/ #24 橋口一馬 / Kawasaki KX250F / D-GARAGE & BRAINS +MY Techno
4/ #50 松本和資 / Husqvarna TC250 / アルタイヤ ハスクバーナ レーシングチーム
5/ #56 中木亮輔 / KTM 250SX-F / TEAMテクニクス ナイトロン
6/ #2 ケンタロー大西 / Suzuki RMZ250 / SRF SPORT & 98%RACING


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▲▲写真上)勝った#51五十住選手。レース前から勝つことを予告? ▲写真下)#24橋口選手、こちらも予告?なかなか、盛り上げてくれます!

 



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▲初勝利の#35金児トシ選手。金児トシ選手は金児ファミリーの長男(moto1 pro class #9金児伸二が父。同class #4金児リュータが弟)。日本のスーパーモタードスポーツを作ってきたひとりだ。

 


#35金児トシと、#300高山。

ホールショットを奪ったのは#300高山((Club Moto Roman)。軽量マシンでの優位性を使って毎戦トップ争いを続けている。それを追ったのはトシこと#35金児トシユキ(K's Toshi with アクト)。今回はこの2人の戦いとなった。

 

必ずしも排気量が速さを決めるわけではないというメッセージを発信するため300ccで戦う#300高山。一方#35金児トシは、勝る排気量によるパワーとトルク、そしてベテランらしい正確なマシンコントロールで追いかける。この2人のハイスペースに、3位以下は徐々に離されていく。

 

このSUGOはコンパクトではあるが速度の上下が激しく低速からの加速箇所が多く、パワーが必要とされる。#300高山はそれをmoto2で身につけた無駄の無い走行ラインで補いながら走る。豪快なライディングフォームのため一見目立たないが繊細なラインを描く。

 

レース中盤。#35金児トシの追尾にプレッシャーを感じたのか、#300高山はコーナー侵入でグリップを失いインがあく。その隙をついて#35金児トシが前に出る。トップに立ったとはいえ、怪我の完治していない#35金児も無理はできない。今度は#300高山の猛烈なアタックが始まる。ついに2人は絡まり#300高山が転倒。ここで決着がついた。

 

勝ったのは#35金児トシユキ選手。身体をかばいつつもクレバーなライディングで2位以下を引き離してのベテランらしい走りを見せた。Rd.2で鎖骨を痛め我慢のレースを強いられていたがようやく実力を発揮し、勝利をおさめた。

2位は#31赤嶺選手(KTMうず潮レーシング福山)。3位には#4天野選手(Amanoya Husqvrna Racing with Moto West オメガ)が入った。

 


 

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▲▲▲写真・上の2枚)300ccの軽量マシンで戦う#300高山選手がトップを奪う。その高山をプッシュする#35金児選手。 ▲▲写真上から3番目)KTMに乗るのは#31赤嶺選手。All Stars初年度ながらこの混戦のmoto1 openクラスで上位の常連だ。今回も2位。 ▲写真下)3位に入った#4天野選手。マシンはハスクバーナのTC449。


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1/ #35 金児敏之 / Kawasaki KX450F / K's Toshi with アクト
2/ #31 赤嶺リョータ / KTM 450SMR / KTMうず潮レーシング福山
3/ #4 天野拳 / Husqvarna TC449 / Amanoya Husqvrna Racing with Moto West オメガ
4/ #3 川崎隆大 / Yamaha YZ450F / MS五郎RACING
5/ #15 河野崇史 / Honda CRF450R / B&C MAHLE TKO acepack
6/ #2 深江俊文 / KTM450SMR / KTMうず潮レーシング福山


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▲#3 Kawasaki - #3川崎タカ選手。惜しくも4位。 ▲#35 K'sToshi - 勝った#35金児トシ選手。ファンサービスのためにポーズ。▲#31 Akamine - 2位に入った沖縄出身の赤嶺選手。 ▲#4 Amano - 天野選手は3位。期待の若い2人。 ▲#5 Kawadome - 川留選手は今回、#300高山選手のサポート。 ▲#2 Fukae - 上位には入っているが、ちょっと元気のない#2深江選手。 ▲#300 Takayama - #300高山選手と#1Yassyの応援にやってきたスノーモビルAll Japanの阿久津選手(左はじ)。 ▲#1 Chiba - #1千葉選手とミス仙台のみなみちゃん。MOTO1のなかで最も深いバンク角のスライドを見せるのが#1千葉選手。

 


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選手自らの意見を提出する動き。「今、MOTO1は何をどうすべきか」

 

レース前、コースデザインについてライダー間で自主的な話し合いが行われ、主催者側に意見が提出された。

 

「スーパーモタードとは何か。そのためにはどういうコースが望ましいのか」「MOTO1への参加ライダーが増えている今、ダートセクションはどうあることがいいのか」「観戦のお客様にたいしてどう考えるか」等について話し合いが行われ、一部が採用された。このようにライダーもこのモータースポーツを創り上げる側のひとりである、という意識が高いのもMOTO1の特徴と言える。

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