長くテクニカルなダート+高速ターマック凝ったダートセクションと高速コーナーがこのコースの特徴だ。
なかでも今回のために造られたダートセクションはタイムを左右する。テクニカルなデザインとなっていて距離も長い。"テクニカル"というのは"難しい"という意味ではなく、グリップ力の無いタイヤでも容易に走れるが、その走り方次第で大きくタイム差が出るという意味だ。これが1コーナーの先に用意される。
#1Yassyと#192佐合の接触、転倒。トップ2人が1コーナーで接触、はじき出される形で#192佐合(AKB racing & Saai racing)は2番手に落ちた。ホールショットは2番グリッドの#1Yassy(Agip Husqvarna RACING WORLD with CP sports)が奪う。次の2コーナー、Yassyは中央にできた最速ラインへ、佐合はクロスラインをとる。その直後、再び2人は接触そして転倒。トップ2人が消えた。代わってトップに立ったのは#2Jaws。そして#3Ikkiがそれに続く。波乱のスタートとなった。 ![]()
▲▲▲▲序盤トップを行く#2Jaws、そして#3Ikki。2人のトップグループが最終コーナーを立ち上がると#192佐合がそこに並んでいた。▲▲▲ホームストレート中央に進路を塞ぐように設けられた1コーナーを左に曲がるとダートセクションが始まる。この1コーナーの侵入はライダーによって大きくラインが違う。アウトからスライドしながら入る、コーナーのインに向かって直線的に入るライン、その中間。何本ものラインが生まれる。当然パッシングポイントにもなる。▲▲#192佐合が#3Ikkiのインを狙う。
最終ラップの最終コーナー、アクセルを緩めた#192佐合。しかしここがホームコースの#192佐合は違った。7番手に落ちたものの、予選で見せたハイペースでトップ集団の#2Jawsと#3Ikkiを追う。ただ一人、1分13秒台をたたき出す。#192佐合はここで勝てばシリーズチャンピオンが決まる。佐合はこの地元で勝ち、チャンピオンを決めたいのだ。 その#192佐合は目に見えてトップ集団との差をつめて行く。佐合をポイントで追う#1Yassyはここを含め残り2戦を勝たなければ#1を失う。だが、リスタートに手間取りほぼ最下位まで順位を落としていた。その走りには予選ヒートで見せた勢いはなく、追い上げがままならない。どうやら転倒時にエンジンに不調をきたしたようだ(後でわかったことだが、サイレンサーの変形によるパワー不足だったようだ)。 Lap4、#192佐合はトップの#3Jawsを捉えトップに立つ。一人だけ全く違うライディングを見せる。ダートでの走りはさすがモトクロスのチャンピオンだけあってすばらしい。ホームストレート向こうのシケインもただ一人全く違うライディングを見せる。マシンの切り返しポイントが早く、ラインは非常にコンパクト。立ち上がりの初速が高くそのためかその先の高速左コーナーを充分にスピードを乗せたまま入り、抜けて行く。排気量が違うマシンのような速さだ。(地元熊本のmoto1open class #9川上/Dune Moto選手もこの左コーナーは同じような速さを見せていた) Lapを重ねるごとに佐合は2位以下を引き離して行く。圧倒的な速さだ。"舞うように走る"と言われる佐合選手だがまさにその走りだ。 最終コーナー。#192佐合が立ち上がってくる、後はアクセルを開けるだけ。それでチャンピオンが決まる。しかし佐合はアクセルを開けなかった。 速度を落とし、ホームストレートサイドのコンクリートウォールで観戦するお客様に向かって行き、なんとハイタッチでのフィニッシュ。そこにチェッカーが振られた。 この瞬間、#192佐合潔が2011年moto1 pro class のチャンピオンを決めた( CRF450R / AKB racing & SAAI racing )。2位は#2Jaws(YZ450F / Jaws Racing YAMAHA + レアルエキップ)、3位には#3Ikki(RMZ450 / SRF SPORT & Highsidejunkies )が入った。 #1Yassy(450RR / Agip Husqvarna RACING WORLD with CP sports)は7位に終わった。
▲#2 Jaws - MOTO1に創設期から参加し作り上げてきたのがこのJaws増田選手。ヤマハYZF系の4stモトクロッサーの開発ライダーでも知られる。 ▲#192 Saai - 言わずと知れた佐合選手。ホンダCRFの顔だ。その強さはアメリカAMAでも証明されている。スポット参戦ながら2009年AMAランキング9位。 ▲#5 Mitoma - 2コーナーでクラッシュ&コーアウト。残念なレースとなった。 ▲#3 Ikki - 森田一輝選手は今年の東北地震で被災等の影響から前半戦に参戦できず。このRd.6 SUGOが実質2戦目となった。Suzuki RMZを駆る。 ▲#1 Yassy - 劇的な逆転劇で勝利した#1Yassy松本。ハスクバーナに2勝目をもたらした。 ▲#11 Ohtsuka - 大塚選手はKTM 350SX-Fを駆る。今回はいいとこなし。同じマシンに乗るチームメイトの#6池田が6位入賞した。 moto1 pro class result1/ #192 佐合 潔 / Honda CRF450R / AKB racing & SAAI racing
▲#192 - 勝利をサポーターとよろこぶ佐合選手。「来年はAMAに挑戦します」と表彰台で宣言。▲#5 - 前ラウンドから始まったUSTREAM放送でも出演している三苫選手。レース中の三苫選手はあの放送とはまったく違う。▲#3 - #3Ikkiは今期このレースが3ラウンド目。ようやく本来のスピードが出て来たようだ。3位に入る。▲#11 - #11大塚選手は350ccのKTMで戦う。この350ccマシン+大塚はダートセクションでひときわ軽快な走りを見せていた。不利と思われたターマックでもタイムをたたき出している。実力からすれば#11は下すぎる。モトクロスのワークス出身。▲#4 - 若手No.1のリュータ選手。モトクロスもロードレースも経験していない、純粋なモタードライダーだ。▲#1 - スタート前の#1Yassyこと松本康(ヤスシ)選手。予選ヒートで見せた#192佐合選手とのバトルはすばらしかった。タイムアタックで佐合選手に1秒ほど差をつけられたらものの、予選ヒートではトップこそ奪えなかったもののベストラップをたたき出す。決勝でもホールショットを決めた。ダートセクションでのあのクラッシュがなければ、もうひとつの面白い展開が見れたことだろう。/(注)MOTO1 All Starsのレース進行:タイムアタック(予選ヒートのグリッドを決める)→予選ヒート(決勝グリッドを決める)→決勝 と進む。
|
![]() |
|
#24カズマ、地元で今期2勝目。ポールポジションスタートの#24カズマがホールショットを奪うとそのまま後続を寄せ付けず、今季2勝目をあげた(KX250F / D-GARAGE & BRAINS + MY Techno)。前SUGOラウンドでの予告どおり、地元での勝利となった。 moto2 classは混戦が予想されたが、終わってみれば#24カズマのクレバーな走りが目立つ展開となった。有望視された#4 Kissyはマシントラブルでピットスタート、勢いに乗る新人#51五十住は自ら引き起こした予選ヒートでのダートクラッシュが後をひき、最後まで空回りのレースとなった。 2位に入ったのは、見事なダートセクションでのライディングを見せた#2ケンタロー(RMZ250 / SRF SPORT & 98% Racing)、3位は#6吉田和司が入った(DRZ400SM / グライドライドレーシング)。また6位には地元九州の#96納富選手が食いこんだ(CRF250F / D-GARAGE)。
▲▲▲スタート直後のダートセクション。トップで入って来たのは、#24カズマ選手。2番手には#2ケンタロー選手がつけている。ダートセクションは、一見平らのように見えるがこのようにいくつかの細かいコブがデザインされ、一本の特定のラインが速いラインにならないようになっている。▲▲#2ケンタロー選手のダートセクションの走りはまるでモトクロス。スリックタイヤをはいているとは思えない走り。苦手なターマックをこのダートの走りで取り返す。2位に入る。▲3位に入ったのは、#6吉田選手+DRZ400。「ダートは苦手」と本人は言うが実はそんなことはない。 moto2 class result1/ #24 橋口一馬 / Kawasaki KX250F / D-GARAGE & BRAINS + MY Techno
▲#24 - 写真右がカズマ選手。レース前、サポーターが集まる。▲#6 - 市販車DRZ400の性能の高さをレースで証明したのは、間違いなくこの吉田選手とこのマシンを造ったクライドライドレーシングだろう。この本番車は、基本的には2005年のMOTO1初年度から同じものを使用している。
▲写真下 - ウィニングランでコースサイドのSHOP D-GARAGEサポーターのもとへ駆け寄る#24カズマ選手。勝利によろこぶサポーターとそれに応える#24カズマ選手。
|
|
ベテランと新人の戦乱。しかし終わってみれば実力の#35 K'sトシ。
|